DYZ
大図実験(DYEZU-EXPERIMENT!)は、2001 年、中目黒の目黒銀座商店街の一角にギャラリーとして誕生した。グラフィティ、スケートボード、ピスト、音楽、ファッション…。様々なカルチャーが交差するこの場所に、アーティストたちをはじめ多くの表現者が集った。そこでは皆が互いの感性を刺激し合いながら、飲んで、しゃべって、描いて、創って、壊して、新たな創造のため実験を繰り返した。ストリートアートが世界的に注目を集めた2000 年代において、日本のストリートアートの最もコアな部分がこの場所に凝縮されていた。そして2005 年、建物の取り壊しが決まり、衝撃的なラストショーを飾り大図実験はその幕を閉じた。それから7年。時代も環境も変化する中、アーティストたちもまた次のステップを駆け上がっている。今、彼らの視線の先にあるものとは。そして大図実験が彼らに残したものとは何だったのか。近年の作品とインタビューを通して、アーティストの今を探る。